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PC関連情報、ビジネス書、IT資格などについて書いていきます。 ただいま不定期更新中です。

2011年03月 | ARCHIVE-SELECT | 2011年05月

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稼いでいる人が20代からしてきたこと

◎稼いでいる人が20代からしてきたこと


-------------------目次--------------------
基礎編(3つの学び学んだ人と学ばなかった人の違い ほか)
「仕事に学ぶ」編(ビジョンスキル ほか)
「独学で学ぶ」編(生きのびるために学び続けよう勉強を1週間のスケジュールに組み込もう ほか)
「人に学ぶ」編(人からの学びが一番大きいフロー人脈、アクティブ人脈の管理法 ほか)
by livedoor books
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 書評3連投となりますが、この「稼いでいる人が20代からしてきたこと」もユナイテッド・ブックス様より献本いただきました。本当に感謝でございます。

 さて、この書籍の著者である「西山昭彦」さん「八代比呂美」さん「高橋かのん」さんについてですが、説明書きでは「東京ガス西山経営研究所」という 、マーケティングやコンサルティング、運営支援を行なっている方々のようです。そんな優秀な方々が書いた、自己啓発書というジャンルになるでしょうか。

この本には「厳しい時代に社会人になった20代の若者が、よりよい幸せな仕事・人生を送るための自分磨きの方法を伝授」と、文中に記載しているように、若いサラリーマン向けの内容のようですけど、30代や40代の方が読んでも役にたちそうな方法が満載です。

 私はこれまで多くの自己啓発書を読んできたせいか、残念ながら内容的にさほど目新しいものはありませんでしたが、ビジネス書に慣れないような、若きサラリーマンの方々が読めば、参考になる内容がたくさんあるのではないでしょうか。

 とは言え私自身、知っていたけど忘れていた内容などもあり、思い起こした際に、襟を正してしまいたくなる話しもありましたので、偉そうな事は言えませんね・・・。

 構成は目次を見るとわかる通り、大きく分けて4つにわかれまして、基礎編、仕事に学ぶ編、独学で学ぶ編、人に学ぶ編とあり、中でも「独学で学ぶ編」が一番参考になりましたので、その辺りをサラッと書いていきたいと思います。

 「独学で学ぶ編」の冒頭に、「生きのびるために学び続けよう」とか「生涯学習力が成否を決める」と記載してあるように、若い人もそうでない人も、

人は死ぬまで一生学び続けなければならない

ということが腑に落ちていなければ、いくらこういった書籍を読んだとしても、あまり意味を成さないのではないかと思います。これは心構えの部分と言えましょうが、すごく重要なことだと私も思います。

 かくいう私には苦い経験がありまして、高校3年生の時にびっちり大学受験勉強をし、晴れて大学に入学した後、「しばらくの間、勉強なんてしたくもない!」と、遊びまくってしまい、結局卒業まで遊びグセが抜けず、就職活動も大苦戦でしたし、就職した後も転職を繰り返したりと、継続的に学び続けるということを怠った自分のせいとはいえ、ずいぶんと苦労したものです。

 そんな風に、若かりし頃に苦い経験を味わっていたせいか、30代になってからは「人は一生学び続けなければならないものなのだ!」と腑に落ちたことが、私にとって幸いだったのですが、もっと以前から学び続けるという心構えがあれば、きっと違った人生を歩んだのではないかと思います。

 まぁ、そういう後悔の念はありますが、違う人生を送っていたらば、今の息子達に会えなかったと思うと、これまでの人生で良かったのは間違いありません。

 人生どう転ぶかはわかりませんし、どうせならば、若い頃から多くのことを学び、自分よりも家族のため、友人知人のため、社会のため、日本のため、世界のために貢献できる人材を目指したほうが良いと思います。大は小をかねるのですから、ぜひとも若い人達には世界で貢献できるような人材を目指しつつ、自身の成長を促して欲しいものです。

 もちろん私のような中年や、もっと年配の方々だって、大きな視点で貢献する姿勢は持ち続けなければなりませんが、残念ながら今の10代・20代の人達よりも、数年、数十年もの「時間」を消費・浪費しています。その間に何がしかの学びを実践し続けてこなかった私のようなものは、それだけの機会損失をしてしまったと言わざるを得ません。

 ぜひとも若い方々には私を反面教師とし、学校の勉強だけではなく、また、ゲームや恋愛だけでもなく、より多くの事柄を死ぬまで学び続けるのだ!という意識を持ってもらいたいと、切に願います。

 では実際にどんなことを学んでいけばよいか、という部分ですが、この書籍のなかでは「財務」「人事労務」「販売管理」「経済学」「損益分析」「マーケティング」そして「統計学」を挙げてらっしゃいますが、確かに社会の枠組みの中で仕事をすることを考えれば異論はありませんけど、私はあえて「人間学」と「心理学」という、「人」にまつわるものを挙げたいです。

 それは、いくら高尚な学問を身につけても、人間ができていなければ効果は半減どころか、宝の持ち腐れになることもあると考えているからです。

 人としてどうあるべきか、心の持ちようをどうするべきか、この辺りは一生をかけて突き詰めていく学問ではありますが、早くから学ぶに越したことはありません。学校や社会の中で少しずつ培うこともできますが、専門の講座やセミナーを受講するとか、書籍などからも多くのことを学べるはずです。

 そもそも本を読むということは、いかに人生を豊かに過ごしていけるか、という部分にも通じるものがあります。この書籍の中でも本を読むことを強く推奨しており、経済雑誌や経済新聞も継続して読むことも薦めていますが、あれもこれもと、より多くのことを学ぼうとすると、どうしてもそれなりの時間が必要になります。

 そういったことが事前に分かっていれば、若い頃から多くのことに興味を持ち、時間をかけて学び続けることが如何に大事か、ということに同意いただけるのではないでしょうか。人生は一度きりですし、今という時間はあっという間に過ぎ去っていくものです。

 もちろん、ただダラダラと時間をかければいいというものでもありません。学んだことをいかに体系化し、本物の知識として活用するかが重要でしょう。その辺りについては、私にとっても頭の痛い提言となった、「インターネットは勉強の天敵」という部分が当てはまると思います。

 インターネットは、ついつい長い時間余計な情報を眺めてしまったりするのはもちろん、悩みに対してすぐに調べられるので、別に覚えておかなくてもまた検索すればいいだろうと、学んだことを体系化せず、すぐに忘れてしまうことに間接的に寄与しています。

 そういった改心を要するような提言を読むと、これまで学んだことを、体系だてて復習するということがいかに大事なことか、再度教わった気がします。

 このブログは4年ほど続けておりますが、全ての記事の内容を覚えているわけもなく、改めて見返した時に、そういえばこんなことを学んだっけ…と、思い出す始末ですので、以前どんなことを学んだかということをきちんと整理し直す必要がありそうです。

 新しいもの好きで、すぐ何でも知りたがるくせに飽きっぽいという私ではありますが、これまで学んできたものの中にも、ただ忘れているだけで、もう一度頭に叩き込まなければならないものが多くありそうなため、この週末にでも自分の学んできたリストを掘り起こしてみようかと思います。

 若い方が読むと智慧となり、ある程度年をとった方が読むと記憶を新たにするような、なかなかよく出来た書籍「稼いでいる人が20代からしてきたこと」ですが、皆様も一度手に取り、眺めてみるのもいいのではないでしょうか。

 私はしばらく時間を置いてから、もう一度この書籍をひも解いてみようと思っています。
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奮い立たせてくれる科学者の言葉90

◎奮い立たせてくれる科学者の言葉90


-------------------目次--------------------
第1章 情熱―ここで止まるよりは、命を賭けてでも進み続けたい
第2章 好奇心―大きな成果は、たった一つの小さな疑問から始まる
第3章 信念―どれくらい自分の歩む軌跡を信じられるか?
第4章 発想―どのように考えたら、常識の壁を打ち破れるのか?
第5章 不屈―あらゆる困難に打ち勝つ力、その原動力
第6章 夢―化学の世界がもたらす希望を、私たちの胸に
by livedoor books
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 前回に引き続き、ユナイテッド・ブックス社さまより献本いただきました!恐縮でございます。感想が遅くなりすみません・・・。

 この「奮い立たせてくれる科学者の言葉90」ですが、作家・出版・人材プロデューサー「夏川賀央さん」の書籍で、タイトル通り、古今東西の科学者の言葉を90個集め、その言葉に解説を加えた知識本というジャンルになるのでしょうか。

 実は私は、隠れ名言ファンとでも言いましょうか、書籍や雑誌、テレビやWeb、有名無名関係なく、自分の心に響いた言葉(名言)を集めるのが好きで、もうかれこれ何年になりますかね?ずっと同じテキストファイルに更新しているので、数MBという容量になっているありさまで、全て見るのに一日以上かかりそうなくらい大量に存在します。

 元々は、語彙を増やそうとか、自己啓発の意味合いとか、自分への戒めとか、諸々な想いから集め出したのですが、数々の名言に触れ続けていると、足りない自分の脳みそが、いくばくか増加したような感覚になりまして、きっとドンくさい私の脳も喜んでいるのでしょう。これだけ長い間続けているので、もう習慣を通り越して、集めるのが当たり前という、無意識で作業しているのも大きいです。

 今回この「奮い立たせてくれる科学者の言葉90」を読み、驚くくらい知らない人が多く、なんて自分は一般常識が無いのだ・・・と、残念に思うのと同時に、これだけ多くの知らない言葉が手に入ることがラッキーとも思いました。

 ではどんな科学者が紹介されているのか、抜き出してみましたので、以下に記してみます。

糸川英夫、ニールス・ボーア、益川敏英、アンドリュー・ワイルズ、野口英世、アイザック・ニュートン、アルキメデス、リーゼ・マイトナー、シャーウッド・ローランド、ノーマン・ボーローグ、リチャード・ドーキンス、ニコラウス・コペルニクス、アレクシス・カレル、カール・フリードリッヒ・ガウス、カールトン・ガジェセック、アルベルト・アインシュタイン、ジャン・アンリ・ファーブル、朝永振一郎、スティーブン・J・グールド、ガリレオ・ガリレイ、エルヴィン・シュレーディンガー、利根川進、竹内均、福井謙一、カール・ワイマン、ポール・デイヴィス、ブライアン・グリーン、スーザン・グリーン・フィールド、河合雅雄、ルイ・パスツール、アーネスト・ラザフォード、中村修二、イワン・パブロフ、田中耕一、ウィリアム・スミス、野依良治、ポール・ディラック、イリヤ・プリゴジン、クレイグ・ヴェンター、エドワード・ジェンナー、ヴィラヤヌル・S・ラマチャンドラン、ポール・エルデシュ、ピタゴラス、カール・ジェラッシ、チャールズ・ダーウィン、リチャード・P・ファインマン、ブレーズ・パスカル、西堀栄三郎、スタンリー・プルシナー、ジョン・フォン・ノイマン、ハラルド・ツア・ハウゼン、ジークムント・フロイト、カール・グスタフ・ユング、池谷裕二、フランス・ドゥ・ヴァール、今西錦司、福岡伸一、マリ・キュリー、スティーブン・W・ホーキング、クリスティアーネ・ニュスライン=フォルハルト、スブラマニヤン・チャンドラセカール、グレゴール・ヨハン・メンデル、小柴昌俊、北里紫三郎、ローベルト・コッホ、ジョン・ナッシュ、ヨハネス・ケプラー、ウィリアム・トムソン、ルネ・デカルト、養老孟司、アントワーヌ・ローラン・ラヴォアジェ、ドネラ・H・メドウズ、アルフレッド・ノーベル、江崎玲於奈、マリオ・レナート・カペッキ、ジェームズ・D・ワトソン、マイケル・ファラデー、ジェームズ・クラーク・マクスウェル、ヴェルナー・ハイゼンベルク、白川英樹、カール・エドワード・セーガン、リン・マーギュリス、寺田寅彦、鈴木章、湯川秀樹


 皆さんはどのくらいの科学者を知っているでしょうか?私は日本人でも知らない人が数人いました・・・。当然、外国の方などは知らない人が半分くらいでしょうかね(苦笑)しかしこの本は、例えその科学者のことを知らなくても、名言に加え、その科学者の説明とか、その言葉が生まれた背景などについて解説してあるので、理解しやすいです。

 そもそも名言って、その言を放った人の情報が無いと伝わりにくいものがあったり、ある程度の知識とか経験など、読む側に何らかのバックボーンが無ければ心に沁みないですよね。

 例えば宇宙飛行士ガガーリンの有名な言葉「地球は青かった」というのも、この言葉を宇宙飛行士の言葉だという事実を知らなければ「・・・で?」という感覚ではないでしょうか(苦笑)
※ちなみに本当は「地球は青いベールをまとった花嫁のようだった」というのが本当の言葉で、海外ではその後の言葉である「しかし、どこを見回しても神はいなかった」というのが有名だったりします。

 はたまた、ドイツ初代宰相のビスマルクの言葉「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」という名言を小学生の息子に聞かせても、「そもそも愚者って何?」とか「何の歴史を学ぶの?」なんて質問をされて真っ青になってしまうかもしれません・・・。

 「ブルータス お前もか!」なんて、ジュリアス・シーザーが古代ローマの政治家だったという情報があっても、いったい何のことを言っているのか、細かい史実を知らなければ、この嘆きの言葉の意味を理解することはできないのではないでしょうか。

 つまり、名言だけただ並べ立てても、その言葉の裏にある事実とか歴史、比喩とか暗喩が頭に浮かばないと、理解しにくいものもありますので、全ての人の心に響く名言というのは、この世に存在しないのかもしれませんね。

 しかしながら、自分の仕事や人生に影響を与えるような、素晴らしい名言がこの世に存在するのも事実ですので、ぜひとも皆さんにも「心に沁みる言葉」を一つでも多く見つけて欲しいと思います。

 私も若い頃は、芥川 龍之介の「人生は一箱のマッチに似ている。重大に扱うのはばかばかしい。重大に扱わねば危険である。」なんて名言を読んでも「ふ~ん」くらいにしか思っていませんでしたが、ある程度年齢を重ねてくると、この言葉の重い意味がわかりかけてきているように思えます(わかっているとは言えません・・・)

 ある程度年齢を経て、少量ではありますが読書を重ねることにより、名言の深さ、醸し出す雰囲気、名言に裏打ちされたその人の経験、そんなものが脳に刺激を与えてくれているのかもしれませんね。

 私のような虚け者は、どうしてもこれまで培ってきた己の経験だけを頼りに「切った張った」を繰り返してしまいがちですけど、実は歴史をひも解くと、自分の悩んでいたことなんて、本当にちっぽけで、そんなくだらない事は、あっさり解決してしまったりするのかもしれません。

 一つでも多く、人生を変えるような珠玉の言葉を見つければ、本当に自分の生き方から変わることだってあるかもしれません。そこまでいかなくとも、この世知辛い世の中で生きることの鎮痛剤になるような、痛みを和らげる元気が出る言葉なども見つけ出すことが出来るかもしれませんしね。

 このブログを読んでくださる神様のような方々には、ぜひとも多くの名言に触れ、これからを生きる糧にして欲しいと思います。「奮い立たせてくれる科学者の言葉90」からも、そんな言葉が見つかるかもしれませんよ。

 私がこの書籍から得た、心に響いた言葉を強いて挙げるとすると、

小さな疑問からは、小さな答えしか得られない。
by ジェームズ・D・ワトソン


チャンスは皆に平等にある。あとは努力や、注意深さや、熱心さがあるかだ。
by 鈴木 章


 この2つでしょうか。特にワトソンの言葉は、小さくまとめがちな己を戒める言葉として、覚えておこうと思います。
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殿様経営の日本+皇帝経営の韓国=最強企業のつくり方



-------------------目次--------------------
第1章 韓国企業は日本の一番弟子
第2章 日本のモノづくり精神はデジタル時代に仇となる?
第3章 似ているようで違う生産方式の秘密
第4章 韓国の営業マンの底力
第5章 一枚上手なマーケティング力
第6章 顧客第一の日本と愛国精神の韓国企業
第7章 戦略なき殿様経営と絶対的な皇帝経営
第8章 韓国が日本を越えた理由
第9章 海外市場で強さを見せる韓国企業
第10章 日韓協力の可能性
巻末特別対談 日韓企業が率いる二一世紀のマネジメントの可能性
by livedoor books
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 すっかり月2回のブログ更新が板についてしまったダメダメな私ですが、こんなインターネットの端っこでグダグダぬかしているような、さして影響力の無いブログに対し、恐れ多くも「ユナイテッド・ブックス様」より献本いただきました!大変恐縮でございます。

 私としましては、労苦もなく本が手に入ることと、ブログを書く強制力が生まれるということで、願ってもないことでございます!きっかけをくださったユナイテッド・ブックスのT様、本を何冊も送ってくださったA様、本当にありがとうございます!地震の影響で色々大変でしたでしょうが、逆にこんな時だからこそ「本」という媒体が必要だとも思います。これからも素晴らしい書籍を世に生み出して欲しいと、一読者として願っております。

 さて、早速この書籍について書いていきたいのですが、まず作者の「金顕哲(キム・ヒョンチョル)」さんが何者なのかがまったく分からなかったのですが、この方、ソウル大学・国際大学院教授であり、新進気鋭の経済学者とのことでした。つまりこの本は、韓国経済の第一人者が著した、今勢いのある韓国企業と日本企業を多面的に比較したバリバリのビジネス書という、最近堅めの経済書から遠ざかっていた私の背中に緊張感がほとばしるような書籍でした(笑)

 実は以前から韓国企業、とりわけSAMSUNGにおけるワールドワイドな「強さ」については興味津々だった私でして、時期をみてその秘密などを知りたいと考えておりました。日本の大手家電企業やIT企業が束になっても勝てないくらいの売り上げを世界で計上し続ける「SAMSUNG」という企業の力の源泉は何か?ということを考え、突き詰めていくと結局は「韓国」という近くて遠い国のことを知るのが一番なのかもしれない、ということをこの書籍で教わった気がします。

 そもそも日本と韓国という国は歴史を見てもわかる通り、良いことも悪いことも含めて複雑に絡み合いつつ、作用しあう間柄であり、お互いの国民感情を鑑みても好きな人は好きだし、嫌いな人は嫌いという具合に、一言では言い表せない想いを抱く人が多いのではないでしょうか?

 かくいう私も、韓国という国に対しては相当複雑な感情を抱いておりまして、実際に仕事で痛い目に遭わされた経験があり、良い感情を抱けないはずなのに、サッカーW杯などの時には、日本の次に韓国を強く応援してしまったりとか、キムチやビビンバや韓国のりなどの食品が大好きだったり、焼酎は鏡月以外は飲まなかったりと、実は好意を抱く部分が多くあることにも気付かされれます。

 でもそういった感情というのは、あくまでも個人個人が思い描くものであり、結局は自分自身が韓国というイメージに対して抱く固定観念でしかなく、一方的な決め付けであったりすることが多いのではないでしょうか。

 では、韓国サイドから見た時の日本というイメージはどういったものなのか?ということに考えが及ぶ人は、実はそんなに多くないのではないかと予想していますが、少なくともまず韓国という国に対して興味を持つことが肝要でしょう。

 この書籍を執筆した「金顕哲」さん曰く、4つの目的があると冒頭で謳っているのですが、

1、韓国がなぜ躍進したかという興味に応える
2、警戒論の妥当性を検討する
3、韓国企業の強さの理由を、日本企業と対比しながら説明することにより、日本企業の長所と短所を再認識する
4、日韓企業が互いに協力し合う方向性について検討する


などなど、日本向けに書かれた書籍であるということを顧慮しても、実に参考になる部分が多くありました。

 これまで知る事のなかった、「パリパリ」や「ケンチャナヨ」という韓国人の気質や国民性、スピードを好む文化や社会、世界を生き抜くための戦略や国のアイデンティティといったものから、この本を読む前よりも「韓国」という国に対しての理解が深まった感があります。

 さらに、韓国から見て、日本企業の「品質追求」や「極める」ということが逆に世界では孤立を招くという考え方は、頭を横からガツンとやられた気がしています。私はIT業界で働いているものですから、とりわけSAMSUNGやLGなどという企業に興味が湧くのですが、次の一文はまさしく正鵠を射ているのではないでしょうか。

日本企業はあまりにもアナログ時代のすり合わせ技術が優れていたために、デジタル化の波に乗り遅れてしまった。すでに持っているものが多ければ多いほど、それを捨てるのは難しいものだ。


 1980年代に世界経済を席巻した経験が日本人に自信を植え付けたことに異論はありませんが、その時の自信が逆に足かせになっているのかもしれませんね。また、当時のSAMSUNGやLGは、日本の電機メーカーをモデルにしつつノウハウを吸収していたので、悪い言い方をすれば「真似した製品」しか作り得ていませんでしたが、今の日本の大企業がSAMSUNGやLGの後塵を拝することが我慢ならないという、高いプライドを伴ったガチガチな脳ミソの方も多くいると思います。

 過去の素晴らしい思い出に浸っていても前に進めないのですから、持っているものを全て残すのではなく、捨てるものは捨て、新しく取り入れるものはきちんと取り入れる!という感覚が必要でしょうね。

 ただ、この書籍に書かれているような韓国企業のやり方を、全て取り入れる必要は無いです。「一日16時間働くのが当たり前」とか「社長やCEOが全てを決めるオーナー資本主義」とか「早く早くとせかす気質」とか「大丈夫(ケンチャナヨ)という楽観主義」などは、別に取り入れることもありませんし、日本人には合わない考え方でしょう。

 それよりも、SAMSUNGの「Digital+Design=Dream」というデザイン重視の姿勢や、ブランド化に傾倒する経営、若手社員に自分が将来活躍したい地域を選ばせて1年間派遣する「現地専門家制度」、などに関しては参考にするべきことが多いと思いますし、チャレンジするという姿勢は素直に見習いたいと思います。

 日本国内という狭い視野に立つのではなく、世界の中の日本という広い視点を持つことがどんどん求められる世の中になってきましたけど、私を含めて狭い見方しか出来ない人がまだまだ多い日本は、もっと変化を求め、世界を身近に感じる必要性があるでしょうね。

 これからの10年はアジアが世界の主舞台になりそうですし、韓国だけでなく中国も含めた東アジアでの経済圏という考え方も考慮していくと、もっと韓国や中国という国を本気で学ばなければならないのかもしれません・・・。

 この本には正直「??」と思わせる記述も多くありましたが(苦笑)、韓国という国に対しての理解が深まったのは間違いありませんし、大いに参考になる内容も多くありました。まったく興味が無い方には奨めませんが、韓国企業や韓国文化に興味がある方は一読するべき書籍と思います。

 それにしても昔、韓国系の方々に爆弾酒を飲まされた時はひどい目に遭ったな~と、嫌なことを思い出してしまいましたが、それも一つのコミニケーションの形なのかなと、ほんの少しだけ視野が広くなった気がします・・・。
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