気になるけど

PC関連情報、ビジネス書、IT資格などについて書いていきます。 ただいま不定期更新中です。

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
Twitterでつぶやく

| スポンサー広告 | --:-- | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

≫ EDIT

殿様経営の日本+皇帝経営の韓国=最強企業のつくり方



-------------------目次--------------------
第1章 韓国企業は日本の一番弟子
第2章 日本のモノづくり精神はデジタル時代に仇となる?
第3章 似ているようで違う生産方式の秘密
第4章 韓国の営業マンの底力
第5章 一枚上手なマーケティング力
第6章 顧客第一の日本と愛国精神の韓国企業
第7章 戦略なき殿様経営と絶対的な皇帝経営
第8章 韓国が日本を越えた理由
第9章 海外市場で強さを見せる韓国企業
第10章 日韓協力の可能性
巻末特別対談 日韓企業が率いる二一世紀のマネジメントの可能性
by livedoor books
-------------------------------------------

 すっかり月2回のブログ更新が板についてしまったダメダメな私ですが、こんなインターネットの端っこでグダグダぬかしているような、さして影響力の無いブログに対し、恐れ多くも「ユナイテッド・ブックス様」より献本いただきました!大変恐縮でございます。

 私としましては、労苦もなく本が手に入ることと、ブログを書く強制力が生まれるということで、願ってもないことでございます!きっかけをくださったユナイテッド・ブックスのT様、本を何冊も送ってくださったA様、本当にありがとうございます!地震の影響で色々大変でしたでしょうが、逆にこんな時だからこそ「本」という媒体が必要だとも思います。これからも素晴らしい書籍を世に生み出して欲しいと、一読者として願っております。

 さて、早速この書籍について書いていきたいのですが、まず作者の「金顕哲(キム・ヒョンチョル)」さんが何者なのかがまったく分からなかったのですが、この方、ソウル大学・国際大学院教授であり、新進気鋭の経済学者とのことでした。つまりこの本は、韓国経済の第一人者が著した、今勢いのある韓国企業と日本企業を多面的に比較したバリバリのビジネス書という、最近堅めの経済書から遠ざかっていた私の背中に緊張感がほとばしるような書籍でした(笑)

 実は以前から韓国企業、とりわけSAMSUNGにおけるワールドワイドな「強さ」については興味津々だった私でして、時期をみてその秘密などを知りたいと考えておりました。日本の大手家電企業やIT企業が束になっても勝てないくらいの売り上げを世界で計上し続ける「SAMSUNG」という企業の力の源泉は何か?ということを考え、突き詰めていくと結局は「韓国」という近くて遠い国のことを知るのが一番なのかもしれない、ということをこの書籍で教わった気がします。

 そもそも日本と韓国という国は歴史を見てもわかる通り、良いことも悪いことも含めて複雑に絡み合いつつ、作用しあう間柄であり、お互いの国民感情を鑑みても好きな人は好きだし、嫌いな人は嫌いという具合に、一言では言い表せない想いを抱く人が多いのではないでしょうか?

 かくいう私も、韓国という国に対しては相当複雑な感情を抱いておりまして、実際に仕事で痛い目に遭わされた経験があり、良い感情を抱けないはずなのに、サッカーW杯などの時には、日本の次に韓国を強く応援してしまったりとか、キムチやビビンバや韓国のりなどの食品が大好きだったり、焼酎は鏡月以外は飲まなかったりと、実は好意を抱く部分が多くあることにも気付かされれます。

 でもそういった感情というのは、あくまでも個人個人が思い描くものであり、結局は自分自身が韓国というイメージに対して抱く固定観念でしかなく、一方的な決め付けであったりすることが多いのではないでしょうか。

 では、韓国サイドから見た時の日本というイメージはどういったものなのか?ということに考えが及ぶ人は、実はそんなに多くないのではないかと予想していますが、少なくともまず韓国という国に対して興味を持つことが肝要でしょう。

 この書籍を執筆した「金顕哲」さん曰く、4つの目的があると冒頭で謳っているのですが、

1、韓国がなぜ躍進したかという興味に応える
2、警戒論の妥当性を検討する
3、韓国企業の強さの理由を、日本企業と対比しながら説明することにより、日本企業の長所と短所を再認識する
4、日韓企業が互いに協力し合う方向性について検討する


などなど、日本向けに書かれた書籍であるということを顧慮しても、実に参考になる部分が多くありました。

 これまで知る事のなかった、「パリパリ」や「ケンチャナヨ」という韓国人の気質や国民性、スピードを好む文化や社会、世界を生き抜くための戦略や国のアイデンティティといったものから、この本を読む前よりも「韓国」という国に対しての理解が深まった感があります。

 さらに、韓国から見て、日本企業の「品質追求」や「極める」ということが逆に世界では孤立を招くという考え方は、頭を横からガツンとやられた気がしています。私はIT業界で働いているものですから、とりわけSAMSUNGやLGなどという企業に興味が湧くのですが、次の一文はまさしく正鵠を射ているのではないでしょうか。

日本企業はあまりにもアナログ時代のすり合わせ技術が優れていたために、デジタル化の波に乗り遅れてしまった。すでに持っているものが多ければ多いほど、それを捨てるのは難しいものだ。


 1980年代に世界経済を席巻した経験が日本人に自信を植え付けたことに異論はありませんが、その時の自信が逆に足かせになっているのかもしれませんね。また、当時のSAMSUNGやLGは、日本の電機メーカーをモデルにしつつノウハウを吸収していたので、悪い言い方をすれば「真似した製品」しか作り得ていませんでしたが、今の日本の大企業がSAMSUNGやLGの後塵を拝することが我慢ならないという、高いプライドを伴ったガチガチな脳ミソの方も多くいると思います。

 過去の素晴らしい思い出に浸っていても前に進めないのですから、持っているものを全て残すのではなく、捨てるものは捨て、新しく取り入れるものはきちんと取り入れる!という感覚が必要でしょうね。

 ただ、この書籍に書かれているような韓国企業のやり方を、全て取り入れる必要は無いです。「一日16時間働くのが当たり前」とか「社長やCEOが全てを決めるオーナー資本主義」とか「早く早くとせかす気質」とか「大丈夫(ケンチャナヨ)という楽観主義」などは、別に取り入れることもありませんし、日本人には合わない考え方でしょう。

 それよりも、SAMSUNGの「Digital+Design=Dream」というデザイン重視の姿勢や、ブランド化に傾倒する経営、若手社員に自分が将来活躍したい地域を選ばせて1年間派遣する「現地専門家制度」、などに関しては参考にするべきことが多いと思いますし、チャレンジするという姿勢は素直に見習いたいと思います。

 日本国内という狭い視野に立つのではなく、世界の中の日本という広い視点を持つことがどんどん求められる世の中になってきましたけど、私を含めて狭い見方しか出来ない人がまだまだ多い日本は、もっと変化を求め、世界を身近に感じる必要性があるでしょうね。

 これからの10年はアジアが世界の主舞台になりそうですし、韓国だけでなく中国も含めた東アジアでの経済圏という考え方も考慮していくと、もっと韓国や中国という国を本気で学ばなければならないのかもしれません・・・。

 この本には正直「??」と思わせる記述も多くありましたが(苦笑)、韓国という国に対しての理解が深まったのは間違いありませんし、大いに参考になる内容も多くありました。まったく興味が無い方には奨めませんが、韓国企業や韓国文化に興味がある方は一読するべき書籍と思います。

 それにしても昔、韓国系の方々に爆弾酒を飲まされた時はひどい目に遭ったな~と、嫌なことを思い出してしまいましたが、それも一つのコミニケーションの形なのかなと、ほんの少しだけ視野が広くなった気がします・・・。
Twitterでつぶやく

| ビジネス書・本・電子書籍 | 00:47 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT















非公開コメント

TRACKBACK URL

http://kininarukedo.blog84.fc2.com/tb.php/1057-1ff9b1ae

TRACKBACK

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。