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やりきる

◎やりきる


-------------------目次--------------------
第1章 勝ち方へのこだわり
第2章 リーダーの人間力
第3章 逆転の発想法
第4章 試練を乗り越える底力
第5章 人と組織をつくる
第6章 いいヒヨコを育てるのがニワトリの役割
by livedoor books
-------------------------------------------

 ユナイテッドブックス様より献本いただきました。6月に送付いただいてから、掲載が遅くなり、大変恐縮でございます…。諸々の事情が重なっておりましたが、やっと読み終わりましたので、せめて誠意をもって書かせていただきたく存じます。

 講道館館長であり、全日本柔道連盟会長でもある、上村春樹さんの自伝的自己啓発書です。「柔道界のトップが今明かす、弱点を武器に変える超逆転の発想法」というキャッチフレーズが帯に書かれております。

 内容はというと、柔道のエピソードになぞられながら、心の持ちようだとか、逆境での心得とか、リーダー論、人の育成など、参考になる言葉や事例がたくさん書かれております。

 私はこういった人生訓とか自己啓発系の内容の書籍は一通り読んでおりますので、普段そういうジャンルの本を読まない人よりは、厳しい目で判断してしまいがちですが、それを差し引いても、参考になる内容がいくつもあり、楽しませてもらいました。

 むしろ、事前知識無しに読んだのが功を奏したのかもしれませんが、いやいや、なかなかタメになる話が満載でございました。柔道を知り尽くした著者による、柔道というフィルターを通して世の中を見た言葉の数々がユニークで、自分なりの信念を持った方なんだなと、読んでいて感じました。

 中でも「リーダー」についての記載は多く、私が感銘を受けたのも「リーダー」に関しての記述が大半でしたので、その辺をつつきながら書いて参ります。

 「第2章 リーダーの人間力」にて、書かれていますが、

リーダーに一番必要なものは「人間力」である


と喝破されている上村さん。実は私もまったく同様の意見です。

 どんなに勉強ができても、どんなに運動ができても、どんなに仕事ができても、結局は「人間力」がなければただの一プレーヤーでしかありません。ここで言うリーダーとは、指導者でありマネージャーであり組織を引っ張っていくものであると考えていますが、人を惹きつけるのはやはり「人間力」、そしてリーダーとしての素養を満たすにも「人間力」が一番重要だと考えております。

 上村さんは、

それまでの人生で何を培ってきたのかという人間力が最も人をひきつける源になるのです。


とおっしゃられていますが、これはもう誤魔化しがきかないものですよね。その人の人間性や性格、普段の言動や行動全てひっくるめて、人間力として現れてくるものです。上っ面だけの優しさとか、誰も見ていないから別にいいだろうと、つい手を抜いてしまったりとか、そういったことは、実は他人に気づかれやすいものです。私も以前、人が見ていない時や誰も周りにいない時に、おもいっきりサボっていたことが一度や二度では済まされません・・・。まさに人間力の欠如ですね。

 ではリーダたるものに、ふさわしい行動とはどういったものであるか、上村さんは3つ挙げています。

1、当たり前のことをきちんとやる
2、続ける
3、量をこなす


 1の当たり前のこととは、基本に忠実とか、やるべき時にきちんとやる事とか、それを行なって然るべきものをきちんとこなすことを指しているのでしょう。

 2の続けるとは、すぐに諦めてしまわないとか、一度決めたことを真摯に行ない続けるとか、止めてしまった時にはそれ以上前進することはないのだから、続けることが前に進む唯一の手段という意味でも、大事なことでしょう。

 3の量をこなすというのは、同じことを10回程度やった人よりも、1000回やった人の方が、より熟練度は増しているということを言っているのだと思います。本文中でも稽古の回数でのエピソードがなぞられていました。

 つまり、この3つの行動を意識するだけで、真のリーダーへの道は拓けるということとも言えましょう。ただ、単純なことだけに難しいものですよね。ふさわしいリーダーになるというのは、大変なことに感じてしまいます・・・。

 さらに上村さんは、リーダーとしての条件で、

・ぶれない人である
・100%善人であるより、清濁併せ呑む人の方が務まりやすい


とも述べてらっしゃいます。

 確かにその通りでして、意見をあれこれ変える人よりも、言ったことを守る人の方が信用されやすいでしょうし、また、常に正しいことを是とする人よりも、臨機応変に良いことの定義を変えている人の方がバランスが取れているはずです。

 う~む、こうしてリーダーたるものの条件を突きつけられると、自分はリーダーとしては半人前どころか、4分の1前にも達していないのかもしれません!では1人前のリーダーになるにはどうすればいいか?上村さんは「リーダーの条件7か条」というものを提示して、明日のリーダーへの道標を示しています。

リーダーの条件7か条

1、選手強化に対する自分の「哲学」「信念」を持て!

2、チームと選手の「夢」と具体的な「目標」を持て!

3、選手と日頃から良きコミュニケーションを持て!

4、ハートは熱く、しかし頭脳は冷静に取り組め!

5、常に「研究心」「向学心」を持て!

6、選手に練習の「質」と同様に「量」の大切さを悟らせよ!

7、勝因・敗因を分析し、次に臨め!


 きっと柔道の世界でのリーダーへの7か条なのでしょうが、内容に汎用性がありそうなので、他の道を志す方でも参考になるのではないでしょうか。ただし、言葉が抽象的なので、実際どうやって「哲学」や「信念」を持てばいいのかだとか、良きコミュニケーションはどう持てばいいのかとか、そういう具体的なところまでは言及されていません。リーダーたるもの、自分で見つけていかねばならないのだ!といったところなのでしょうか・・・。ただ、実際に柔道界のリーダー(top)として君臨されている上村さんの言葉だけに、説得力があります。

 この「やりきる」を読んでいると、何やら甘い考えの自分を戒められているような錯覚に陥りますが、そういう感情が沸き起こるということは、私はまだまだリーダーたる資格を持ち合わせていないのかもしれませんね。精進が必要です・・・。

 でも、ビジネス書でよくある、上から目線口調での文章ではないため、上村さんの温厚そうな性格がにじみ出た、数々の自伝的エピソードがまたいい味出しています。ロシアのプーチン元大統領が柔道好きな面を見せた話しとか、思わずメモしてしまいましたし。

 柔道とともに歩んできた人生を振り返った時に、やっぱりそこには柔道の教えがあった、そんな想いのこもったエピソードが満載ですので、柔道が嫌いな人じゃなければ、一読してみることをお奨めします。

 ・・・と、ここまで書いてきて何なんですけども、実のところ、私はあまり「自伝」というジャンルの本には手を出さない傾向があります。なぜなら自伝書は、「その方特有の物語」であり、どちらかといえば「稀有なケースのノンフィクション」であり、武勇伝やら過去の述懐でしかないものが大半だからと思いこんでいるからです。もちろんそんなことはない書籍も多くあるでしょうし、事実この「やりきる」は面白く読ませていただきました。それが私の勝手な思い込みなのは分かっていますが、よっぽど自伝の対象となる人物に興味がわかない限り、あまり手にしないのは確かです。それならば別の書籍を読もう、という意識が働いてしまうのですね。

 しかし「自伝」と呼ばれる書籍を一切読まないかというとそういうわけでもなく、興味が湧く人物の自伝であれば、あくまでも「読み物」というか「物語」として読んでみたいという感覚でおります。

 結局のところ、自分が興味を抱く内容の書籍、興味をそそられる小説が、今の私の本を選ぶ指針となっているのですが、内容が偏る傾向があるので、今回の「やりきる」については、新鮮な感覚で読ませていただきました。ぜひとも事前知識無しに読んでみることをお奨めいたします。なるほどと思うところが見つかるはずです。また、文字が大きめなので、案外早く読み終わってしまうと思います。
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| ビジネス書・本・電子書籍 | 01:14 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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