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文章術向上シリーズ-1/5回 論文の書き方

 本日から5日間連続で「文章術」に的を絞った本の紹介、並びに私の意見を取り混ぜて書いていきますので、よろしければお付き合いください。

【はじめに】

 さて、文章術と一口に申しましても、私自身とりわけ書くのが得意でもなく、どちらかというと、ひどい文章を書くほうだと考えています。せっかくこうしてブログを更新しているのだから、読んでくれた方にわかりやすく、心に残るような文章をいつでも書ければ最高ですが、文章力が一朝一夕に上達するわけもなく、日々書き続け、日々悪いところを見直し続けてこそ、少しずつ良い文になっていくのではと考えております。

 ですが、そもそも文章の書き方なんて学校で習った記憶がなく、誰にも教えられぬまま今まで過ごしてきましたので、それで良い文を書けるわけありません。

 ならば、数ある書籍の中から文章術について書かれたものを集め、その英知にすがりつつ、良いところをパクってしまおうと思い、こういう形で紹介する事になりました。

 今回紹介する本を選ぶ際に参考条件にしたのが下記6ルール

1.作者が日本人であること
※日本語の文章術を向上させたいので、洋書を翻訳した本などは除外

2.Amazonその他の評価が高いもの
※評価の高い本はそれだけの内容が書かれていると仮定

3.なるべく薄い分量の本を選定
※文章力向上というテーマは、ページ数が多いと頭に入りにくいと考えました

4.あまり基礎すぎないこと
※小学生でもわかる基本のキ、などというものは除外

5.テクニックやノウハウ的な記述を重視
※即効性を求めていたので、抽象的な表現に終始している本はNG

6.「心に残る文章」というキーワードに引っかかった本を選定
※今回一番重視したことで、ようするに面白かったか否かが判断材料

 とまあ前置きが長くなりましたが、こんな感じで選定した本をもとに、これから書いてまいります。初日よりも二日目、二日目よりも三日目という具合に、後に進むに従ってよりお奨めの本になる事を意識していますので、そのつもりで読んでいただければ幸いです。


【1日目:論文の書き方 清水幾太郎 1959年3月第1刷発行】



--目次--
1 短文から始めよう
2 誰かの真似をしよう
3 「が」を警戒しよう
4 日本語を外国語として取扱おう
5 「あるがままに」書くことはやめよう
6 裸一貫で攻めて行こう
7 経験と抽象との間を往復しよう
8 新しい時代に文章を生かそう

 栄えある初日に紹介する文章本は、「論文の書き方」です。

 この本は1959年に第1刷が発行され、私の持つ本は2008年6月第87刷発行となっていますので、約半世紀経った今でも売れ続けているという、歴史ある文筆の名著となっております。内容は当時の言葉などがそのまま使われているので、読みにくい部分が多いのですが、文章の学習に勤しむ人にとって、読まなければいけない必読書でしょう。

 ではそんな名著をなぜ初日に持ってきたかというと、今回テクニックやノウハウ的な記述を重視している事もあり、一般的な概念や抽象的な文言が多く書かれている本書は、内容が過去の史実に対する事が多いのもふくめ、少々割引した評価としています。
※誤解されては困りますが、この本間違いなく名著です。ただ私の中では即効性のあるノウハウ的なものを求めていたから評価を下げたというだけです・・・

この「論文の書き方」は単純にまとめ上げるのが非常に困難な本でして、参考になるところに線を引いてみたところ、恐ろしくなるくらい大量の線の山となりました・・・。よって、第1章~第3章の部分を抜粋して紹介していきたいと思います。他の部分は割愛しますので、興味のある方はぜひとも購入されて読んでいただければと思います。

 ではこれから中身を見ていきたいのですが、清水さんは、文章を書く時は「短文」の積み重ねが「長文」になるとおっしゃっており、その過程を5つのブロックに分けて考えています。

1.最初にテーマ(問題)を決める
2.イメージや方向性が生まれる
3.観念(思いつき)がひらめく
4.深く考えること、書物でよく調べること
5.全体と部分とを組み立てる(往復交通)


 まず最初に「どうしても書きたい!」と思うテーマが頭になければ、どんな名文も生まれませんからね。そもそも文章を書くということは問題に答えること、問題を解く事であると言えます。

 そして次にイメージや方向性ですが、何かを書こうと思いついた時に、明確なものから曖昧なものまで、何かしらかの下地があるはずです。何か自分の持つ想いや、過去に読んだ本の内容だったりと、そういった最初のイメージを大切にしなければならないとの事。

 3番目に、観念=思いつきと位置づけており、これについてははっきりとした事を記載されていませんが、フッとわいて浮かぶ語彙だったり、その人のパーソナリティが持つ心の言葉であったりするのかなと、そんな感じで考えています。

 そんな全体のイメージや観念を、さらに明確にするためには、深く考えることや書物などでよく調べることを、清水さんは強くすすめてらっしゃいます。自分の言葉として紡ぎだされた言葉について、深く思考し、時に書物で調べるという事を繰り返していくと、さらに別のイメージや観念が表れてくるようです。

 最後が、全体と部分とを組みたてる、つまりこれまで浮かんできた言葉や文章を短文の集まりとし、その文章をさらに組み立てて、長文に仕立て上げたりを繰り返し、文章が完成していくのだそうです。

 う~ん、確かに言われてみればその通りでして、短文の寄せ集めが長文である、という主張が新鮮だった私は、今まで文章をそんな風に考えたこともありません。短文という小さな積み木を、一つ一つ積み重ねていき、たまに崩れるものを直しながら、一つの形にしていくという、そんな作業が頭に浮かびました。

 そして清水さんは、第2章で「大家の文章を真似してみよう」と主張されており、その詳しい話しは長くてまとめられないので省きますが、いざ自分にあてはめてみたときに、「オレの文章は誰の影響を受けているのか?」とか「誰の真似をすればよいだろうか?」という疑問が浮かんできます。

 私はどちらかというと「大家」と呼ばれる文豪などの本にはあまり興味が無く、より実践的なビジネス書などを読み漁っていることもあり、モデルになるような方はいないと思っています。

 ただ自分の文章を冷静に眺めてみたことは無いので、きっと読む人が読めば、どなたかと文面が似ている、などと思われることもあるでしょう。出来れば、尊敬する外山 滋比古先生(思考の整理学など)のような、ちょっと難しくも、深い洞察と明確な比喩を駆使できるような、そんな良き文章を書けるような男になりたいものです。

 また、村上龍さんのように、あっさりとした文体の中に色々な言葉を詰め込み、読むものを強烈に惹きつけるパワーのある文章なども憧れであったりします。

 考えるに、論文的なものは外山先生のような文体で、小説・エッセイのようなものは村上龍さんような文体で書くことができるようになるのが、理想なのでしょう。

 ただ、石の上にも3年じゃないですが、本格的に真似をするのにも時間がかかりますので、あくまでも理想として頭の中に置き、実際のところは、今の自分の文章を、さまざまな影響のもとに変えていき、よりよいものになっていければ最高と考えます。

 夏目漱石とかシェークスピアなどのような「歴史的大家」を目指すわけではないので、せめて読んでもらってちゃんと納得できるような、上手な表現で書ければいいですね・・・

 ・・・と、ここまでどちらかというと抽象的な言い回しが多く、文章を書く上でのテクニックやノウハウ的なものがなかなか現れてこないのですが、次の第3章では「が」という言葉に警戒せよと語られています。

 そもそも「が」という言葉、どういう時に使用するものか、明確に説明できる人はどのくらいおりますでしょうか?

 実は「が」という言葉には無数の意味が内包されていて、この本では3つの用途が書かれていますので、抜粋してみます。

・第一に、「しかし」「けれども」の意味がある。前の句と多少とも反対の句が後に続く場合。
・第二に、前の句から導き出されるような句が後に続く場合に「それゆえ」や「それから」の意味で用いられる。
・第三に、反対でもなく、因果関係でもなく、「そして」という程度の、ただ二つの句を繋ぐだけの、無職透明の使い方がある。

 この他にも、まだ違う用途で使われる「が」があるのですが、これが肯定的な文章だろうと否定的な文章だろうとも、あっさり意味が通じてしまう、そんな便利な言葉なのですね。

彼は大いに勉強したが、落第した
彼は大いに勉強したが、合格した

 この二つの意味はまったく正反対ですが、それでも意味は伝わりますよね。

 では上記の例で「が」を止めて違う言葉に置き換えてみたらどうなるでしょうか?

彼は大いに勉強したのに、落第した
彼は大いに勉強したので、合格した

 こういう形で書きかえると、「が」を使っていたときに比べて、二つの句の関係がくっきりと浮かび上がってきます。

 つまり、「が」という言葉を使うと印象が薄いというか、どちらつかずの中途半端な表現に留まってしまいそうで、そういう意味合いで清水さんは、「が」に警戒せよと言われているのでしょう。

 しかし、文章を書くのに困った際に「が」を使えばほぼ間違いないという事もあり、便利なアイテムであるという事も言えますよね。文と文を簡単につないでくれるのだから、多少意味が通らずとも遥かに分かりやすいと思います。

「が」を頻繁に使えば、誰でもあまり苦労せずに文章が書ける


 そう喝破しつつも、便利で薄っぺらい感じになる「が」を量産していても、文章の上達は見込めないという事を清水さんは言われています。

 私はこの「が」という言葉の考察に、まさしく「目から鱗が落ちる」思いで読みまして、自分も「が」という言葉には注視して、なるべく別な言葉に置き換えるように意識づけています。置き換えすぎてもゴツゴツした文面になるので、使わな過ぎてもよろしくないかもですね。。。

 さて、この本で一番タメになったが、この「が」への警戒でして、この概念を得ただけでも、読んで良かったと思えます。続く4章~8章までも、重要な事柄が抽象的に記載されておりますが、清水さんの言わんとしていることは、巻末の文そのものではないかと思います。

文章を機械のように作ろう
文章を建築物として取扱おう
曖昧な「が」を警戒しよう
親骨を見失わないようにしよう
経験と抽象との間の往復交通を忘れまい
日本語の語順に気をつけよう


 まあ、ここで書かれているのは、論文などのお堅い文章の事での話しかもしれませんけど、難解で抽象的な表現が多くても、なるほどなと思わせ、ぐいぐい本の中に引き込まれそうになるのは、清水さんの文章によるところが大きいと思います。

 今回はよりノウハウやテクニックなどの、実践的な部分にスポットを当てているので、そういう意識で読むと、この本は合わないでしょうし、評価は★★☆☆☆程度となります。しかし、文章を書くうえでの心構えや、脈々と受け継がれる日本語の考察について、大変タメになりますし、一度はこの本を手にとってみていただきたい考え、総体的な評価は★★★★☆とさせていただきます。

 私はもう少し時間が経ってから、もう一度じっくりと読んでみたいと感じました。私程度の人間では、まだ読むのが早かったのかもしれませんね・・・

 という事で最後は以下の言葉でしめさせていただきます。

文章を作るのは、思想を作ることであり、人間を作ることである。
ニーチェは言っている。
「文体の改善とは、思想の改善である」


次回は「伝わる・揺さぶる!文章を書く」山田ズーニーさんの本を紹介いたしますので、よろしければお付き合いください。


◎文章術向上シリーズ

文章術向上シリーズ-2/5回 伝わる・揺さぶる!文章を書く

文章術向上シリーズ-3/5回 人を動かす「文章術」

文章術向上シリーズ-4/5回 「超」文章法

文章術向上シリーズ-5/5回 人の心を動かす文章術
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