気になるけど

PC関連情報、ビジネス書、IT資格などについて書いていきます。 ただいま不定期更新中です。

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
Twitterでつぶやく

| スポンサー広告 | --:-- | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

≫ EDIT

文章術向上シリーズ-4/5回 「超」文章法

 4日目に突入しました文章術向上シリーズですが、なんだかもう慣れてきたようでして、ちょっとハイテンション気味になっております(苦笑)
 5月のGW中に更新した、読書本シリーズよりも遥かに内容の濃いテーマである「文章術」ですが、本当に奥が深く、ひょっとしたらこれは一生をかけて導けるかどうか、というくらい大変なものかもと、今更ながら考えています…。次にこのシリーズ物をやる時は、もっと狭い範囲のテーマにしようと誓う私なのでした(笑)

 今回紹介する本を選ぶ際に参考条件にしたのが下記6ルール

1.作者が日本人であること
※日本語の文章術を向上させたいので、洋書を翻訳した本などは除外

2.Amazonその他の評価が高いもの
※評価の高い本はそれだけの内容が書かれていると仮定

3.なるべく薄い分量の本を選定
※文章力向上というテーマは、ページ数が多いと頭に入りにくいと考えました

4.あまり基礎すぎないこと
※小学生でもわかる基本のキ、などというものは除外

5.テクニックやノウハウ的な記述を重視
※即効性を求めていたので、抽象的な表現に終始している本はNG

6.「心に残る文章」というキーワードに引っかかった本を選定
※今回一番重視したことで、ようするに面白かったか否かが判断材料

 などなど、このような感じで選定した本をもとに、進めてまいりますが、初日よりも二日目、二日目よりも三日目という具合に、後に進むに従ってよりお奨めの本になる事を意識していますので、そのつもりで読んでいただければ幸いです。


【4日目:「超」文章法 野口悠紀雄 2002年10月25日初版】



1.メッセージこそ重要だ
2.骨組みを作る(内容面のプロット)
3.骨組みを作る(形式面の構成)
4.筋力増強―説得力を強める
5.化粧する1(わかりにくい文章と闘う)
6.化粧する2(一〇〇回でも推敲する)
7.始めればできる

 文章術向上シリーズ4日目は、「超」シリーズで有名な野口悠紀雄さんの、「超」文章法を紹介いたします。相当売れたはずのこの著書ですが、文章術系の本をブックオフで探していたところ、たまたま見つけて購入した本となります。

 中公新書の本なので、お堅い内容なんだろうと、ドキドキしながら読んでみたところ、もう止まらない!引き込まれるように最後まで一気に読み通した後、もう一度線引きのために精読をして、本の中が線だらけになりました…。
 正直この本のどこを取り上げようか、今でも悩んでいる最中ですけども、下手に私が抜書きしてダラダラ書くよりも、実際に読んでいただいた方が良いのかもしれません。
 そのくらい中身が濃い、この「超」文章法ですが、第4章~第7章から抜粋して書きすすめてまいりたいと思います。


【第4章:筋力増強-説得力を強める】

 第4章では、主に比喩、具体例、引用について述べられており、説得力を増す=筋力増強という言い回しで詳しく伝えてくれます。

1.比喩(レトリック)

 比喩ってなんだろう?と思わず考えてしまう私のようなものには、野口さんは明確な答えを用意してくれていました。

構造改革とは(手術)のようなものだ。これに対して景気対策は(熱さまし)でしかない


 これなんて見事に、二つの言葉を比喩で上手に表していると思いませんか?構造改革とは、入院して手術を受けるくらいの痛みを伴うものに対し、景気対策は、薬を飲む程度のものでしかない、という事が明確に理解できます。

 比喩を使うと、論理関係が容易にわかるだけでなく、複雑な事柄を一文で表現することが可能であり、読み手の印象に強く残ります。ただし、上手な表現でないとかえってわかりにくくなります。IT系の事が詳しくない方に、「それはOSI参照モデルの第3層(レイヤー3)のようなものだ」とか書いても、ピンとこない方が多いでしょう。

 また、比喩とはちょっと違うかもしれませんが、抽象的な概念には「名前」をつけてしまえば、推測できるようになりやすいようです。

 最近のニュースなどで言えば、民主党が政権交代を果たしましたが、その政権に何か名前を付けるとしたら、私なら「自民党は嫌だから政権」と呼びます。
 その命名の良し悪しは置いといてと(笑)、野口さんは比喩の宝庫として、人間の身体に例えるのが有効な方法だと書かれています。
 「目から鱗が落ちる」など、慣用句化されている言葉もたくさんあるくらい、人の身体に例えた比喩は豊富ですよね。他に人体以外で使えるものとしては、

1.自動車の部品や装置
2.会社の組織
3.誰もがよく知っている人名
4.歴史的事実
5.特定の機能を表す代表的な地名
6.スポーツ
7.自然現象
8.漢語を用いた表現


などが挙げられるとしていますが、なるほどなと、唸ってしまいました。


2.具体例

 具体例とは文字通り、たとえることですが、比喩と違うのは「例える」と「喩える」の違いで、意味あいが変わります。その方法として、数字で示すのが分かりやすいのではないでしょうか。

「この土地は広大な面積を誇る」

 と書くよりも、

「この土地は、東京ドーム50個分の面積を誇る」

 とした方が、感覚的にわかりやすい。「あー、でかいんだな」というのが頭の中に浮かびますからね。大きさという概念は、実体験でしか把握できないようなので、頭に浮かびやすいものを数字で表すという手法が、世の中多く使われています。


3.引用

引用とは、簡単に言えば、権威に頼ることである。


 私のような無名の弱者が、世の中で名の知れた方の言葉を借りて、「○○先生はこうおっしゃっています」とやれば、耳を貸してくれる人は多くなるのではないでしょうか?虎の威を借りる狐という構図ですが、野口さんは引用を、用心棒と表現しています。言いえて妙ですよね。私も用心棒を雇いたいものです(苦笑)

 この引用は、中身が空虚なのに、大きなものに寄りかかって大きくみせようとする時にも有効なようで、中身が空っぽな私には、参考になる例が多数掲載されています。
 「○○では、こうだ。○○では、こうだ」とデハを連発する出羽キツネなんてことが書かれていましたが、経済系の雑誌やコラムで「アメリカではこうだ」などと書くと、「あ~なるほど」とついつい納得してしまう表現が多いと思います。その辺は野口さんも書かれており、それは都合のよい面をとってきただけな事が多いようです。ミスリードに使われやすいのですね・・・。

 そもそもこういう「引用」の技術は、日本では経験や知識に頼る部分が大半ですが、海外では引用句辞典などというものがあり、そういったものをこっそり活用している場合が多いそうです。今はインターネットで何でも検索できるので、そういった引用句を幾らでも拾ってこれますが、元々の意味を知らなければ引用になりませんからね・・・。日本でも引用句辞典とか出ないでしょうか?


【第5章:化粧する1(わかりにくい文章と闘う)】

 第5章ではわかりにくい文章をわかりやすくするということを主眼に書かれており、以下のセンテンスに分けられています。

1.個別文のレベル
2.文脈のレベル
3.文章のまとまり・相互間の関係
4.「わかりにくい」一般理論
5.わかりにく文章の書き方


 ここでは個別文のレベルと、文脈のレベル、文章のまとまり・相互間の関係について軽く触れておきます。

 1.個別文のレベルで、文章が分かりにくくなる例として、複文になってしまう事を野口さんは挙げられています。ちなみに単文・重文・複文を簡単に説明すると、

主語・述語→単文
単文を複数並べたもの→重文
単文を入れ子式にしたもの→複文

のようになりますが、ではどんな文体なのかと言うと、こんな感じになるようです。

私の友人が昨年苦労して書いた本は、パソコンが普及し始めた頃には、異なるアプリケーションソフトが共通のOSで動くようになっていなかったため、データを交換することができず、非常に不便だった述べている。


 「・・・本は」と「パソコンが・・・」という二つの主語が出てきて、何だか要領がつかめない文章になっていますね。また、ここでは述語がよく分からなくなってもいます。

 ではどうすればよいか?本書ではその答えを3つ提示されています。

A.複文を分解し、主語を二個以内にする
B.漢語を用いて完結表現にする
C.余計なものは全て削る


 複文を分解して主語を二個以内にするのと、漢語・四字熟語・比喩などで短く表現することは何となくできても、余計なものを全て削るという部分は、かなりの熟練が必要だと思います。今の私にはこの「余計なものを全て削る」という事が必要でしょうね・・・。

 さらに、修飾語と被修飾語の関係性などについても述べられておりますが、この辺の問題については日本語を使っている我々には常に付きまとう、宿命のようなもので、英語のように、まず言い切ってしまうような言葉と比べると、難解な言語であるのだなと、改めて思い直してしまいます・・・。


 2.文脈のレベルでは、言語では明瞭なのに、意味が不明瞭というパターンで、どうしてそうなるのかを記述されていますので、抜粋します。

(1)思いつくまま書いているので、論理関係が整理されていなかったり、曖昧だったりする。前提が明示されておらず、そのため、結論はある特殊な場合にしか成り立たないものであったりする。
(2)前提や論理のつながりが本人にとっては自明なので、省略してしまう。このため論理が飛躍する。読み手の立場からするとなぜ結論が導かれるのかが、わからない。
(3)批判されるのが恐ろしいので、言い訳をする。あるいは、些細なことばかり強調する。このため主張点がどこにあるのかがわからない。


 ・・・もう~すいませんって感じですね。私の事そのまま言われているようで、恐縮しきりです。もっとしっかり、自分が使う文章を学ばなければいけないと、前向きな言葉で返すのが精一杯です・・・。

 しかし、そんな低レベルな文脈使いの私にも、野口さんはきちんと答えを用意してくれています。

→文と文との関係を接続詞で示す
→代名詞を避ける、名前をつける


 言われれば至極もっともな事ですが、国語の教科書ばりに、接続詞の例を書かれていますので、こちらも抜粋します。

・論理を進める場合:したがって、だから、このため、それゆえ、ゆえに、かかるがゆえに、結局
・根拠を示す場合:なぜなら、その理由は、というのは
・論理を反転する場合:しかし、それにもかかわらず、だが、ところが、ただし、けれども、他方で
・話題を深める場合:実際、事実、そういえば、よく考えれば、さらに、たしかに
・同列の記述をする場合:つまり、換言すれば、言い換えれば
・話題を転じる場合:ところで、さて、一方、他方で、なお、では


 接続詞の使い方に困ったら、ここから使おうと考えています(笑)


 3.文章のまとまり相互間の関係では、個別文→文脈→文章のまとまり、という部分において、結論が先なのか、理由が先なのか、その関係性に苦労することが多いとしていますが、じゃあどうすればよいのか、以下に抜粋します。

(1)最初に見取り図を示す
(2)箇条書きで示す
(3)脱線や注記は明示する


 見取り図については、実際に図で例示すればよいのでしょうが、まず最初に結論を示し、その後でその重要度や結論に至った事由などを説明すればよいようです。これはもろ論文の書き方ですよね。

 箇条書きは私も多用しますが、最悪、箇条書きの文だけで意味が通じる場合もありますので、余計な文を削るという意味でも有効でしょう。

 脱線や注記を明示する、というところは馴染みが薄く、本や論文を書く場合は必要ですけど、ブログレベルであれば、そこまで気にしなくてもいいかと。でも、適切な接続詞(話題がそれるが、余談だが)などは使わせてもらおうと思います。


【第6章:化粧する2(一〇〇回でも推敲する)】

 私がこの本で一番参考になり、チェックリストとして持ち歩こうと考えているのが、この第6章でして、推敲ということの大事さが身に染みている私は、こういう指針があるととても助かります!
 センテンス部分を抜粋しておきますが、一部、「それは違う」というところがありまして「※」で表記しておきます。

◎推敲の際のチェックリスト

1.形式のチェック
 ・タイトルは適切か
 ・章、節、パラグラフが適切に分かれているか
 ・誤字、脱字を根絶せよ
 ・読点は適切か
 ・漢字、ひらがな、カタカナの比率
 ・表記や用語を統一する
 ・ゲラの校正

2.表現をチェック
 ・削りに削る
 ・同一表現を避ける
 ・語尾は適切か
 ・曖昧接続の「が」はパラグラフで二個まで
 ・思い違いに注意
 ※・避けたい表現
 ※・小生と言うのはやめよう
 ・カタカナとアルファベットばかり


 本文のセンテンスを抜粋しましたが、それだけではわかりにくいものを、以下に書きたいと思います。

→表記や用語を統一する

 これは、「分かる」と「分る」と「わかる」など、文中で統一したほうがいいという事です。また、「米国」と「アメリカ」や、「1」を「一」にするかなども意識したほうが、統一感が出ますよね。

→ゲラの校正

 ここでは仕上がった文章の、レイアウトに注意せよという事を書かれています。ある行は一文字しかないとか、ページが1行にしかならないなど、紙媒体でのお話と思うなかれ、Webでも気にしたほうがいいという向きもあります。私はこのブログで、一行だけ一文字で終わるなどという事、平気でやりますが・・・。

→同一表現を避ける

 「しかし・・・、しかし・・・、しかし・・・」こういった同じ表現を繰り返さないように気をつけなさいという事になります。これは私も気を使っているつもりでして、似た接続詞が尽きてしまうこともしばしば・・・。

→曖昧接続の「が」はパラグラフで二個まで

 これは、初日の「論文の書き方」で出てきた概念でして、詳しくはそちらを参照いただければと思います。

→思い違いに注意

 「一生懸命」は×で、正解は「一所懸命」などという類のことをさしていますが、和製英語にも注意が必要なようです。ハンドル→日本語では車のハンドルですが、英語の意味は「カバンの持ち手」のことだそうです!

→避けたい表現

 ・・・ここは何と言っていいのやら、野口さんの避けるべき表現という感覚と、私の感覚がまったく違うので、個人差があるとは思います。私は書かれている事に賛同できなかったので、割愛します。


【第7章:始めればできる】

 最後の第7章では、今まで構想を練ってから執筆に取りかかる事という一般論とは違い、PC時代の今は何でもいいからとにかく始めるのが良いとされております。
 この「超」文章法が発刊されたのが今から7年前なので、もうPCで原稿を書くというのはそんなにめずらしい事ではなかったとは思いますが、もう今では無くてはならないのが、PCなどのデジタルデバイスですよね。
 それに当時はブログなどのSNSなんてメディアは無かったですし、これだけたくさんの方々が、インターネット上で自分の言葉を発する事になるとは、当時の野口さんも考えていなかったのではないでしょうか?
 私もブログが無かったら、こんなに頻繁に情報発信なんてしていないでしょう。
 これは私の実感ですが、情報発信して書いていけばいくほど、自分の文章力が上がっているような気になります。多分、5年前よりは飛躍的に語彙は増えていますし、文章の「間」のようなものが分かるようになってきたつもりです。
 しかし、それでもまだまだ上があるのですから、どこまで文章力を伸ばせるのか?挑戦してみたいですね。なんだか自分のライフワークになりそうです。

【おまけ】

 実は、この本を手にいれて「お得だ!」と思ったのが、最後の参考書の紹介でして、Aの必読書は購入するとして、Bの非常に有益なアドバイスが得られるという本も何冊か手に入れたいと思います!
 また読みたい本が増えてしまいました・・・


 という形で、ダラっと紹介してきましたが、皆様、ぜひとも「超」文章法を手にとっていただき、他の章の内容を確かめていただければと思います。
 まさに野口さんの文章術の集大成という形で、当然のように評価は★★★★★となりまして、名著と呼べるクオリティでしょう。
 惜しむべくは第6章の一部分がどうしても納得できなかった事…あれさえなければ文句無く名著と呼んで差し支えないのですがね。何か毒を吐きたかったのか、過去に気に入らない事があったのかはわかりませんが、それが野口さんたる所以なのでしょうかね・・・。

 最終日5日目は、人の心を動かす文章術 樋口裕一さんの本を紹介いたしますので、よろしければお付き合いください。


◎文章術向上シリーズ

文章術向上シリーズ-1/5回 論文の書き方

文章術向上シリーズ-2/5回 伝わる・揺さぶる!文章を書く

文章術向上シリーズ-3/5回 人を動かす「文章術」

文章術向上シリーズ-5/5回 人の心を動かす文章術
Twitterでつぶやく

| ビジネス書・本・電子書籍 | 19:00 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

>KumaCrowさん

こんちはです(^o^)丿

この「超」文章法、すごい内容が書かれていて、
相当なクオリティだと思うのですが、推敲のところで
突然何か変な感じになっています・・・
何か嫌な事があったのだろうと推測していますが
別に「小生は」とか「筆者は」と言ってもいいと
思いますが(^^;)

実はあと5冊くらい文章系の本があったのですが
内容的にアレなもので、紹介するまでもないと・・・

5日目の「人の心を動かす文章術」はとっても
お奨めですよ~

| fuminchu | 2009/09/23 16:39 | URL |

fuminchuさん、こんにちは!(・∀・)/ぐもに
お疲れさまんさたばさ。

「※・小生と言うのはやめよう」で、
噴出しちゃいました。(´Д`;)ぶふぉっっ

突然のピンポイントですね。


しかし、文章に関する本って多いんですね。

何冊かもっていますが(ほぼ読んではいませんが)、
ズーニーさん以外かぶっていません。

私も文章術本を読んで、
レベルアップしたいなぁ。ヾ(*´∀`*)ノ

| KumaCrow | 2009/09/23 07:03 | URL | ≫ EDIT















非公開コメント

TRACKBACK URL

http://kininarukedo.blog84.fc2.com/tb.php/698-b318ddfe

TRACKBACK

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。