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3分でわかるロジカル・シンキングの基本

まず最初にお断りをしておきますが、今回紹介する「3分でわかるロジカル・シンキングの基本」は、本来2010年のGWに書評シリーズのトップバッターとして紹介するはずだった書籍です。

GWの休み期間中に、集中してある1つの「お題目」を決めて連続して紹介するという趣旨だったのですが、何を血迷ったか、「ロジカルシンキング」をテーマに選んでしまい、結果的ににっちもさっちもいかなくなり断念という、笑うしかない展開でした・・・。情けないですね・・・。

まあ言い訳はそのくらいにしておいてと、ロジカルシンキングと一口に言っても、私を含めいまいちピンとこない方もいらっしゃると思いますので、そういう方にはぜひともこの本を手にとって欲しいと思います。



--------目次--------
1 論理的に「考える」コツ(「暗黙のルール」に気をつけろ
正しい因果関係は「およそ」で考える ほか)
2 論理的に「伝える」コツ(説得力が増す「CRFの原則」
絶対に避けたい「白紙の結論」 ほか)
3 論理力を「鍛える」コツ(30秒以内に伝えるエレベーターピッチ
いつ、どんなときも「理由は3つあります」 ほか)
4 論理思考を「実践する」コツ(論理思考を強化するパワポの秘密
箇条書きは使わない!ボックスの活用 ほか)
--------------------

著者の大石さんは戦略コンサルティングのプロですが、大学講師などもされているため、教える方もプロフェッショナルです。この「3分でわかるロジカル・シンキングの基本」は、目次にもあるように「考える」→「伝える」→「鍛える」→「実践する」という流れで、1項目3分で解説することを意識した書籍となっています。

まず冒頭のまえがきで、大石さんはこう喝破されていますので抜粋してみます。

ロジカルシンキングは、決して難しいものではありません。
誰にでも使いこなせるビジネスパーソンにとっての「武器」なのです。


そう、ロジカルシンキングは誰にでも使えるのです。
使えるのですが、実は重大なる前提が書かれておりません。

それは・・・「慣れたら」誰にでも使えるということです。

つまりロジカルシンキングのような論理を使った思考法やツールは、ただ誰かの話を聞いたり、書籍を数冊読んだ程度では到底身に付くものではない、ということをまず主張したいです。

自分で覚えたつもりのロジカルシンキング系の知識を、実際に自分の仕事やプライベートで実践して試行錯誤し、肌感覚で「こういうことか~」と実感して初めて、身につき始めた程度と考えています。

そう、自分で実際に様々なケースに当てはめ、繰り返し使い続けなければ、ただの雑学程度の域を脱しない、なんとももったいない知識となります。

私はロジカルシンキング系の書籍を10冊ほど持っておりますが、とてもじゃありませんが、使いこなしていると言うには程遠く、こういう時にはこのケース、こういう場合はこのツールと、自分の頭で考え当てはめてはおりますが、それでも絶対量が足りません。
※使いこなしていれば、GW書評シリーズ断念なんてしませんからね・・・

大石さんのような、戦略コンサルタントにでもなれば、否が応でもそういった思考法を取り入れなければ仕事にならないのでしょうが、私のような「なんちゃってSE」だと使うシーンも限られてきます。それでもこれまで分からないなりに使ってきて、仕事ではずいぶん助けられてきたという実感だけはあります。

・・・さて今回この本をどういう形で紹介しようかと、かなり悩んだのですが、正直な気持ちは全ての内容が大事でして、それをここで抜書きしたりしていくと、一冊そのまま書かなければなりません。

そのくらいこの「3分でわかるロジカル・シンキングの基本」は分かりやすく、これまでぼんやりしていた知識がクリアになるような、私の中では教科書的な扱いになっております。

と言いつつも、ある程度の紹介はしたいと思いますので、私自身があやふやな知識の中でスッキリした、基本中の基本の部分を数例紹介してまいりますので、よろしければおつきあいください。


◎正しい因果関係は「およそ」で考える

風が吹けば桶屋が儲かる、なんてことわざがありますけど、この論理はよく見直していくととんでもない理論だということが分かります。その論理構成を書き出してみると・・・

風が吹く→砂が舞う→目に入って失明する→目の不自由な人は三味線を弾く→三味線には猫の皮が必要→猫が減ってネズミが増える→ネズミに桶がかじられる→桶屋が儲かる


など、砂が舞って失明するなら砂漠の民は皆失明してますよね(笑)
目の不自由な人は三味線を弾くというのも、統計的にどれくらいのものか眉唾ものです(苦笑)

こういう不思議な論理に大石さんはこう説明してくれます!

関係があるというのと、それが起こる確率というのは別のものなのです。


つまり確率が低いものを無理矢理論理に組み込むと、こういうトンデモない理論が導かれるのです。たま~にそんな事があった程度ではなく、だいたいの場合でそうなる!という確率が無ければいけないのですね。

こういうのはビジネスでも当てはまるケースは多く、きちんと因果関係を論理検証せずに企画・商品開発などへ進むと、勘違いしてしまう事が往々に起こりえます。

ただ一概に「論理、論理」と言っても、実際には数学の公式みたいに当てはまらないことも多々あるため、大石さんは「論理の構成は3、4段繋ぎが限界と思ったほうがいいでしょう」とアドバイスしてくれています。

この辺のところは、ロジカルシンキング初級の私のような者には、実にありがたいお話しでして、肝に銘じておきたい部分であります。


◎「逆」「裏」「対偶」の見分け方

私はIT業界にいるにも関わらず、数学が苦手でして(苦笑)確率などの話になると目の前が暗くなるのですが、この本で「逆」「裏」「対偶」の論理の部分がすっきりクリアされてしまいました!

下記に実際の本文を引用しながら、「逆」「裏」「対偶」の話しを書いてみます。

「AならばB」という論理が正しいとして、「新幹線には特急券が必要」という考え方があるとします。

ではこの「逆」の論理「BならばA」で、「特急券が必要なのは新幹線である」と考えると、別に新幹線以外の特急に乗るにも特急券が必要だということに気付きます。

つまり「逆」にした論理は間違っている場合が多いということです。

それでは「対偶」の場合ではどうかというと、「Bの否定→Aの否定」つまり「特急券が必要でなければ、新幹線ではない」は必ず成り立ちます!

新幹線に乗るには特急券が必要なのだから、特急券が必要でない列車は、新幹線ではあり得ないことになります。

では「裏」の論理「Aの否定→Bの否定」はどうかというと、「新幹線でなければ特急券は必要ない」となり、新幹線でなくとも別の列車ならば特急券は必要になるので成り立ちません。

「AならばB」が成り立つとき対偶「Bの否定→Aの否定」は必ず成り立つのであって、「逆」と「裏」の論理は成り立たないということになります。

元々「対偶」の論理に腑が落ちている方ならばいざしらず、私のように曖昧なまま生きてきたものにとっては、あーそういうことか!とポンと膝を叩いてしまいました・・・。

それでも分からないという方には、ちょっと下ネタで恐縮ですが、

「AならばB」「男ならばチ○コがある」というのが正しいことならば、
「Bの否定→Aの否定」「チ○コがなければ男ではない」は必ず成り立つ


と書けば、分かってもらえるのではないでしょうか??
変な例えで恐縮ですが、我ながら腑に落ちる論理だと自負しています(笑)


◎3分でわかる演繹法・帰納法・弁証法

何かを理由づけて考える時の論理パターンは、演繹法・帰納法・弁証法の3つしかなく、アリストテレスの時代から不変のパターンなのですが、この3つの方法を明確に説明できる人は世の中にどのくらいいるでしょうか?

私はこの本を読んでも未だ明確に自分の言葉で説明することが出来ないのですが、何となくおぼろげにこういうものだ!というのは見えたと考えていますので、順番に本文の例を交えて書いていきます。

演繹法は、空を見上げたときに「黒い雲が出てきた」ことに気付き、「雨が降りそうだ」→「傘をもっていくべき」という結論を導き出すような考え方です。

この演繹法については、普段我々が日常的に利用している方法なのですが、このように順番に数珠繋ぎの論理構成だと、「風が吹けば桶屋が儲かる」と同じような落とし穴にハマったり、「逆」「裏」「対偶」の法則を知らないとだまされてしまったり、途中の説明を端折って「論理のブラックボックス化」が起きたりと、注意が必要になります。

連想ゲームなどは演繹法を利用したものなので、なんとなくイメージは掴みやすいのではないでしょうか。

次に帰納法は、多くの観察事項から類似の点をまとめ上げることで結論を導き出すという手法です。

上記と同様に大石さんの例で説明すると、

「A社は売り上げが落ちている」
「A社の従業員が多く辞めている」
「A社の支払いの先延ばしがあった」

という3つの事実から、

「A社は経営難に陥っている」

という結論を導く。というような形式となり、ピラミッド・ストラクチャーやイシュー・ツリーのような使い方があります。

事実をいくつか用意して、共通の結論を導くような手法ですので、説得力のある考え方となります。

ただ、「類似の点をまとめ上げていない」「観察事項そのものがおかしい」「不適切なサンプリング」の3点に注意が必要で、その落とし穴についても書かれています。

帰納法は、コツを掴むまでに苦労をした経験がありますので、色々な事例で考える訓練が必要でしょうね・・・。

最後の弁証法は、テーゼ(肯定)とアンチテーゼ(否定)の物事の対立から、より高次の思考がうまれるというものです。

・「仕事に打ち込んで夜も休日も働けば出世する。しかしプライベートは無くなり仕事人間になってしまう」
・「かといって遊んでばかりいれば、給与も安いままだ。それでは困る」

これらの2つは相反しており、その対立の中から「仕事かプライベートという選択論ではなく、自己の充実度合いが幸せの尺度を決定する」という視点を見い出すという、なんとも難しい手法です。

私は弁証法が苦手でして、なかなかこの対立した状況(ディベートなど)から新たな結論を見出すことができにくいです。

今後、弁証法の学習も必要だなと、私の中では特記事項としてリストアップされている題材でもあります。

◎いつ、どんなときも「理由は3つあります」

これは話し方を鍛える方法として書かれておりますが、別にプレゼンや説明する時だけに使わなくとも、メールで説明する時や、文章で説明する時などにも応用して使える方法だと思います。

やり方は簡単でして、まず自分で主張したい結論を話します(書きます)。

そして結論を述べたら、「理由は3つあります」と宣言してしまうというもの。

この時、3つ理由があると言った(書いた)時点で何も理由がなくても、無理矢理「3つあります!」と言い切ってしまうという強引な手法ですが、私はこの手法を用いて実際に成果が出ていると考えていますので、相手を説得する際などに利用しています。

この「理由が3つあります話法」にはメリットが2つあり、1つ目に「聞いているほうはとても分かりやすい」ということが挙げられます。理由が6つも7つもあればその分説明は長くなり、結果的に何を言っているのか(書いているのか)理解されにくいでしょう。

2つ目に「話す側(書く側)も何とか理由を3つにまとめ上げなくてはいけない」ということが挙げられます。これは、頭の中での整理をつけることにより、さほど重要でない理由を削ったり優先順位をつける動機付けになります。また思考の訓練にもなり、とっさの事態にも対応しやすくなります。

私がこの本から得た示唆の中で、一番印象に残ったのがこのテクニックです。とにかく3つだけもっともな理由を考え出すクセがつき、とても有用なツールとして普段から活用するようにしています。


さて、幾つか実際に本文を抜書きしながら説明してきましたが、これ以外にもほとんど全て、基本的であり重要な事柄がたくさん書かれています。私の中では活用度から考えてもこの本は★★★★★しか考えられず、今後も何度も読み返すことになるような、ロジカルシンキングのテキストとなるでしょう。

SWOT分析などの難しめのフレームワークについてばかり書かれている書籍よりも、ロジカルシンキングの基本的なことを分かりやすく書かれている書籍の方が、間違いなく理解度が高いです。

ロジカルシンキングに自信のある方にはお奨めしませんが、私のように「論理力」が身についていない方には、特にお奨めしたい本です。
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