今日は「半減ルールと2倍ルール」ということについて書きたいと思いますので、よろしければお付き合いください。
「半減ルールと2倍ルール」という言葉は、「天才社員の育て方」という、児玉 光雄さんの書籍で知ったものでして、
この本は定価15,750円という、なんとも強烈な価格のビジネス書でして、私は数年前にこの本を図書館で2度も借りて、その内容をダイジェストでPCにテキスト保存しております。
値段に見合った名著と呼ぶに相応しい書籍ですが、購入するには高価過ぎて躊躇してしまうため、いつか手に入れたいと考えている本でもあります。
著者の児玉光雄さんは、臨床スポーツ心理学者でありプロスポーツ選手のメンタルカウンセラーでもあります。著書は130冊もあり、「イチロー思考―孤高を貫き、成功をつかむ77の工夫」を始めベストセラー作家でもあります。
そんな児玉さんが書く「天才社員の育て方」は、もうどれもこれも役に立つ記述ばかりで、目から鱗が何回落ちたかわかりません。
そんな落ちまくった鱗の中の一つが、「半減ルールと2倍ルール」です。
実際に本の中で書かれていた記述を見ていただいた方が分かりやすいと思いますので、以下に抜粋します。
半減ルール例:
1、会議を半分に減らす
2、書類を半分に減らす
3、残業時間を半分に減らす
4、会議の出席者を半分に減らす
5、メールや携帯の交信を半分に減らす
2倍ルール例:
1、瞑想時間を2倍に増やす
2、社内の移動距離を2倍にする
3、初対面の人との面会を2倍に増やす
4、朝出社前までの時間を2倍に増やす
5、週末の活動時間を2倍に増やす
これらの例を読めばわかるように、時間をかけるのがはばかれるものは半減させる、逆に時間をかけた方が有益なものを2倍に増やす、という単純なルール。
厳格に半減・2倍という数字を厳守するのではなく、減らした方が良いもの、増やした方が良いものに着目することが肝です。
ただ「半分」とか「2倍」など、数値化することにより、明確に意識しやすくなりますし、「半減・2倍」と抽象化した言葉で書いた方が覚えやすいでしょう。
私は、減らしたいものリスト、増やしたいものリストというものを作成していて、それぞれ減らしたいものには半分の時間しか与えない、増やしたいものには倍の時間をあてがうことを意識して、日々のスケジューリングを行っているつもりです。
もちろん、そうやって減ったものもあれば増えたものもありますし、逆の効果になってしまったものもあります。
ということで、以下にルールの決め方を書いていきます。
例えばテレビを見る時間を減らしたい=半減させたいならば、まず自分が週にどのくらいテレビを見ているかという、数値を知る必要があります。
Yahoo!のテレビ欄とか、テレビの番組表を一覧で見て、週に見そうな番組に印をつけていき、その時間を合計したものが、自分が1週間に見る予定の視聴時間となります。例えばその時間が20時間だとした場合、半減させて1週間に10時間しか見れないとしたら…という視点で、番組表をチェックしていきます。
「この番組は捨てがたい…」とか「このドラマは欠かせない」など、人それぞれあると思いますが、心の底から本当に見たい!という番組って以外に少ないことに気付くはずです。
そして実際に10時間分のテレビ番組をチェックしたら、それだけしか見ない、もしくは一切ライブでは見ないようにして、全て録画してしまうようにしてしまう。
そうすれば、単純に1週間に10時間分の余分な時間が生まれますよね。いや、正確には時間を創りだしたと言ったほうがいいかも。
では今度は、増やしたいものとして、読書時間を倍にしたいと思えば、こちらもまずは自分が1週間で本をどのくらい読んでいるのか考えてみる必要があります。本の場合だと時間で計測するのが難しいのですが、仮に週に1時間しか本を読まないとしたら、単純に2時間本を読むように意識付ければいいですよね。
当然その1時間分は、テレビの視聴時間を削った10時間分の1時間を充てればいいわけで。
それくらいなら出来るような気がしませんか?
これが週に30時間くらい本を読んでいる方だとしたら、倍で60時間となるので、現実的に難しくなるのですが、週に30時間も読書時間にしていれば、そもそもこの「半減ルールと2倍ルール」という自己啓発ルールを適用させるに値しない人じゃなかろうかとも思います(苦笑)
私のような怠けグセがある愚かな人間には、この「半減ルールと2倍ルール」という考え方はものすごいしっくりくるものでして、実際に良かったと実感できることもたくさんあります。
実は上記のテレビと本の事例は、昔の私のお話しでして、たまたま計測した週が20時間ほどテレビを見ていましたし、週に1時間しか本を読む時間を確保できていなかったりした時に、この「半減ルールと2倍ルール」で、テレビの視聴時間を減らし、本を読む時間を確保していきました。
残念ながら、体重を減らしたいと考えて「食事量を半減、運動時間を2倍」というルールに関しては、何べんやっても成功しないため(笑)、万物に適用可能なルールではないのは確かです…。
しかし、半減したいもの・2倍にしたいものを考えていくと、結局は自分の望みに直結する部分になりますので、改めて自分の興味や問題視しているものを客観的にうかがうことができます。
それが一番の効能かもしれませんね。
・自分が興味あるものは何なのか?
・自分が望む将来像は何なのか?
・自分はどうありたいのか?そういった答えを出しにくい質問に、間接的に答えていることにもなります。
そういう時間を確保することを念頭に置き、前向きに生きていければいいですよね。私も「半減ルールと2倍ルール」をもっと有効に活用し、悪習慣の改善や、自分に必要なものに時間投下する術を強化していきたいと考えています。
私がこれから目指したい「半減ルールと2倍ルール」は、
消費を半減、貯蓄を2倍そして、貯まったお金でiPadとVAIO typePをゲットしたい!
物欲にストレートな私なのでした(汗
半分冗談、半分本気です…
皆さんも、半減させたいもの、倍にしたいもの、色々あると思いますが、それを
「半減ルールと2倍ルール」
という具合に、ルール化することができれば、何かが変わるかもしれませんよ~。
>イシコさん
コメントありがとうございます!
実は今回のネタ、かなり以前に仕込んでいたものでして、
最近になってそのメモを発見しました(笑)
そういう書きかけの埋もれたネタが他にもあるので、
ネタ不足の時に活用したいと思います(^_^;)
| fuminchu | 2010/06/02 11:39 | URL |