私には2人の息子がおりますが、以前長男坊に素朴な疑問を投げかけられました。
それがタイトルにもなっている「なんでいつも本ばかり読んでるの?」です(笑)
今年小学校に入学した息子の目には、時間が空くと本を読んでいる私の姿が不思議に映ったのでしょうね。旅行先とか車の中にも忍ばせるので、余計にそう思うのでしょう…。
きっと子ども心に、本ばかり読んで自分と遊んでくれない、そんな妬みに似た感情も彼の心にはあったのではないかと推測しますが、改めて問われると「あれ?オレなんで本読んでるんだっけ?」と、考えてしまった私…。
これ理由はたくさん挙げられます。
ちょっと格好つけた言い方をすると…
・読書は他人が得た知見、知識を凝縮し、わずか数千円程度の対価で得る事ができる、割安で最適な自己投資であるから。
とか、
・読書をすることにより、己が持たざる新たな知恵を得る事が可能である
とか、
・一生勉強を続けると仮定すると、必然的に読書も一生続けなければならない。
など、どこかで聞いたことがある?ような、お堅い文句を並べたてました。。。
では、私の素直な気持ちを吐露すると、
・読書ブームに乗っかったら、そのまま乗り続けていた(笑)
・人があまり知らない知識をひけらかして自己満悦したい…
・しょっぼい自分を少しでもマシにしてくれる学習ツールである
という、なんとも情けない理由から、
・単純に新しい知識を得るのが楽しい!
・感動を味わえる最高のエンターテイメント
などと、楽しい気持ちにさせてくれる理由や、
・息子達にも読書の習慣をつけて欲しいから、まず自分で実践
・名著を探しだし、いずれ息子達に受け継がせる
などなど、子ども達にしてみれば迷惑千万このうえないような、親の一方的な想いからくる理由など、多岐にわたります。
世の中の読書家達はどういった想いで本を読んでいるのかわかりませんが、本を読む理由なんていくらでもあると思います。けど、私が一つだけ、すごく気にいっている「理由」があります。
それは、
本(主に自己啓発書やビジネス書)を読むことは、慢心に陥った己の心を諌めてくれる、一つの自己啓発ツールとして存在している
ということです。
私は自分が相当に怠け者だということを自覚していますので、ちょっとでも油断すると「面倒くさい」とか「もうやる気ない」とか「意味がない」とか「無駄だ」とか、とにかくやらない理由をすぐ見つけてしまう天才です(苦笑)
楽な方に、楽な方に、どんどん流されていくのが私なのです。
そのことを自覚できているので、本を読むことは(特に自己啓発書やビジネス書)、私を前向きに、そしてやる気に転換させてくれる最良のConverter(変換機)でもあるのです。
ダメな自分を少しでも改善したい、事の始まりはそういう想いから読書を始めたような気がしますが、楽な方に流れるブレーキの役割を多少なりとも担ってもらっております。
息子達も、私と同じ血をひいているので、似たようなもんなんじゃないかと危惧しており、余計になんとかして読書の素晴らしさに早く気付いて欲しいと心から願っています。
できれば、「なんでいつも本ばかり読んでるの?」と疑問に感じるのではなく、「自分も本を読まなきゃいけないんだ」と思って欲しいのです。一所懸命、息子達には本を奨めているので、今のところマンガとかでしかありませんが、興味は持ってくれているようです。
願わくば自発的に良書を手に取り、その深淵なる情報の大海に身を沈めて欲しいものです。子どもにとっては口うるさくウザイ父親なのかもしれませんが、たとえ嫌われたとしても、本を読む癖だけはきっちりつけさせたいと考えています。
「オレはお前達に、まだまだ紹介したい本がたくさんあるんだよ」
小さな寝顔を見ながら、そんなことを考えている私なのでした。